- 選手権 -
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不意に、ボールが跳んでいく、銀の糸のような軌跡が見えたような気がした。 その、時。 『 光流。そこだ。迷うな。穂高が待ってるぞ。』 『… 亮さ…ん!?』 振り返りそうになる身体を必死にこらえ、右足を慎重に後ろにひく。 『迷うもんか。』 全身全霊の力をボールに込める。 『同じ声を穂高も聞いてるはずだ。』
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