リバース・ライフ

希望

「もし、人生変えてみない？こんなつまらない人生であなたは満足してるの？あなたにチャンスを差し上げるわ。期待してるわよ」

彼女は妖しげな笑みをこぼしながらそういうと店から出て行った。

俺は状況が出来ないままぼーとしてると次の客がレジにきたので、少し混乱しながらも彼女から貰った紙をポケットに入れ

「今のはなんだったんだろ…」

そう呟き仕事に戻った。

その後は特にさっきみたいな変なことは起こらずいつも通りだった。

バイトが終わると一緒に働いているやつらにお疲れ様でしたーとだけいって、俺は颯爽て家に向かって歩き出した。

バイトが終わった後でもさっきの出来事が気になって仕方がなかったのだ。

俺の頭の中は今あの時彼女に言われた言葉がずっと頭の中を何度もループしている。

だって仕方ないだろ？

俺はこういうことを望んでたんだから。

俺はにやける顔を我慢出来なかった。

端からみたら変な人に見えただろう。

しかし、今の俺には周りを考える余裕などなかったのだ。