プロローグ

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私は何のために生きているのだろう。 私は何にも出来なかった。 ただ、待つことしか。 待つことしか出来ないような私が、あなたのために何かしてあげられたのだろうか。 まだ死んだって訳じゃない。 だけど、どうしても答えが出てしまう。 もう、この世に身がないんだろう、って。 なぜ、私は信じてあげられないのだろう。 たぶんそれは、信じてしまったら自分が傷ついてしまうから。 どこかに希望があることで、なくなってしまったときの傷は、計り知れないものになるから。 だから私は、もう誰をも好きにならない。 その人のことを傷つけてしまうかもしれない。 自分も傷ついてしまうかもしれない。 だったらもう、こんなことはやめよう。 そう私は、夜が明けそうな空に約束した。 逃げているだけだ。 そう思うのだが、どうしても逃げてしまう。 だけど、未来には、ちゃんと向き合っている自分がいた。
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