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3歳になっていよいよ中央に挑戦する事になり、ここに至ってオグリヒーローへの注目も全国的な物になった。
ただ、確かに血統も魅力的だし勝ち方も圧倒的だが、それはあくまでも地方競馬レベルでの事で、しかもダートでしか走った事の無い馬だという事で、中央の競馬ファンの間では人気先行の馬という評価が一般的だった。
そんな懐疑的な目も、シンザン記念でのオグリヒーローの走りが全て吹き飛ばしてしまった。
中央競馬の大観衆に迎えられたオグリヒーローはパドックからイレコミがひどく、冬場とは思えないほどの発汗で、血走った眼で観衆を睨み付けた。
ゲート入りも尻っ跳ねを繰り返し素直には入らず、ゲートが開いてからもその場で立ち上がって大きく出遅れてしまった。
その後はジョッキーの抑えも聞かずかかったままグイグイスピードを上げ、トップスピードのまま3~4コーナーを回り、直線に入った所では先頭に立っていた。
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