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浮気の証拠をつきつけた私を、カレシは『勝手に携帯を見たのか』と怒鳴り付けてきた。
その瞬間、私の中の最後の何かは完全に粉々にくだけ散った。
残ったのは、浮気行為に対する憤慨と、カレシへの強い嫌悪。
もう、この男と続けていくのは無理だと悟った。
悔しかった。悲しかった。腹が立った。
そして、何より
情けなかった。
好きだったはずなのに
愛されているはずだったのに
浮気されたことも
裏切られたことも
もう彼に、少しの未練も感じないことも。
確かに好きだったのに
結婚まで考えていたのに
私のあの恋心はなんだったのか
こんなにもアッサリと壊れてしまうなんて
私達の3年間は何だったのか
全て幻想だったのだろうか。
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