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子供の頃はお人形ではなく、もっぱら泥遊びしてました。
農家のうちは超貧乏で、牛に食わせるエサはあっても、着せ替え人形なんてものはありませんでした。
上級生が作ってくれた漫画の切り抜きから書き起こした紙の人形に落書き帳に自分でデザインして作った服を切り抜いて着せてました。
近所はみんなそうでした。
別に好きでもなければ嫌いでもなかったのです。
少し大人になってコミケなる場所に出入りするようになったアタシは、近くのブースに飾られたSD。
スーパードルフィーを目にします。
スゲー人形がある。
と遠巻きに眺め、ちょっと欲しいな。
と思いましたがその高額な身請け代に尻込みしました。
それに、そこまで欲しいとは思わなかったのです。
正直、綺麗だけども、ちょっと薄気味悪いと思ってました。
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