はじめに。

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林から4分歩いた時次郎は驚いた。 あのパソコンでみた醤油顔の幸薄女が駄菓子屋でウメトラ兄弟を大人買いしているのである!! 次郎は逃すことのできないチャンスをつかむべく恐る恐る近寄っていく。 醤油顔の幸薄女 以下(雅子) は次郎の気配に気づいた。 雅子が振り向くとそこにいたのはビニール袋に野草をつめた、毛の薄い小太りのメンズだった。 雅子は思った…… 「なんてワイルドな巻き爪なの」 この時次郎は雅子が自分に興味を示していることなど知るよしもなかった。 次郎は駄菓子屋の老婆に言った 「これください」 そういって10円と引き換えに添加物満載の駄菓子を握りしめ雅子をチラリと見て家に帰って行った。 これが二人の始まりである。
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