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俺は裏から屋敷に忍び込んで、庭の木の影から中を見つめた。
・・・俺の前ではあんな顔しないくせに。
渉
『ほら、髪留めとれてるから』
そう言って杏奈の髪に触れる渉さん。
今すぐ殴りたかった。
けど俺にはそんな勇気も権利もない。
杏奈
『・・・好きなんです。』
キミのその言葉を聞いた瞬間、俺は庭を飛び出していた。
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