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高嗣side
俺はあれからというもの、毎晩遊び歩いた。
吉原に繰り出し、毎晩違う女と過ごす。
本当は彼女達を杏奈と重ねていた。
??
『失礼します、旦那様。今夜は私の指名ありがとうございます』
高嗣
『名前は?』
??
『・・・七海です。』
七海と名乗った彼女は今までの奴とは比べものにならない容姿だった。
でも俺の心の中には今でもアイツがいる。
杏奈・・・、杏奈・・・。
君を思って今日も・・・
高嗣
『・・・七海・・・ね。』
――ドサっ
高嗣
『悪いけど俺、優しくできないから』
七海
『・・・あたしは構わないわよ?でもあなた、本当にいいの?』
高嗣
『は?』
七海
『さっきから口に出てるわよ?
・・・今のうちに彼女大切にしないと、もう二度と逢えないかもよ?』
高嗣
『な、なに言って・・・。』
七海
『そのうち・・・わかるわ。』
七海と名乗った女は怪しげな言葉を残して行ってしまった。
高嗣
『・・・なんなんだよ。』
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