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ドンッ!!
地を揺らし、蜘蛛の巣状のヒビを地面に刻んで『炎姫龍』の眼前へ降り立つ
「よう」
「〇〇〇〇〇〇〇」
雷翁扇の力を解きながらも伏せている炎姫龍の鼻を撫でる
すると雷翁扇と同様の唸り声を発しながら、俺を一度舐め返し、立ち上がる
自然から感じ取ったのか、既に準備は整っている
炎姫龍からは炎が吹き荒れ、頭上でティアラが形作られる
俺の右手には漆黒の刀
名は…『漆月』とでもつけておこう
「〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇」
「速いな…」
炎姫龍の唸りを開戦の合図に、地面が爆発する
瞬間、漆月を斜め前にだすと、いつの間にか迫っていた炎姫龍の右爪が俺を弾き飛ばし、木に叩き付ける
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