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「司祭様!!大変です!表でキマイラにやられたと言う重傷の男が数名います。
今すぐに治療をお頼みしたい!」
表で見知らぬ男が大きなだみ声をあげて司祭様に訴えかけている
「分かりました。すこし待ってください。」
そう言い残し、司祭様は教会室を出ていった。
俺も興味本位で司祭様に続き出ていこうとした。
「なにをしようとしてるのですか。ルズさん。まさか見に行くつもりですか。」
「....そのまさかだよ。わるいか。俺はこんなかったるいことなんかよりこういうやつの方が何倍興味があるんだよ。」
不意に先程と逆の方向から今度は弾丸のような拳がやってきた。その拳は手加減を知らないのか俺の頬に触れた瞬間加速をし、そのまま俺を数m飛ばしてしまった。
「なにすんだよ。俺もやられっぱなしで黙ってるとおもうなよ。」
「私に殴られるような貴方がいって何になるんですか。」
声を荒げながら大きな声で叱りつけるように言い放った。
俺は何かを言い返そうとしたが、ラルの頬にひと欠片の雫を見つけ、そのまま黙って教会を後にした。
この時点で恐らく俺が狩人になろうとしていた事にラルは直感的に感じていたのだろう。
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