始まりの朝

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俺は司祭様、いや、司祭が怖くなりそしてそれをとり囲むこの村が怖くなり村の外に向かって走り続けた。 司祭から、この村は前はそれなりに人がいて栄えていたそうだが、悪魔たちにより貧しくなっていったと聞いた。 俺の知り合いも悪魔を見たというものがいたが、俺は信じなかったし、悪魔や神や、ましてや魔法などあるはずがないと思っていた。今もそうだ。 しかし、司祭がしていた事を否定する材料がないのはあれだが、それでも肯定したくなかった。 村を出た瞬間に俺は後悔した。 何故司祭に何をしていたのかを問いたださなかったのか、何故司祭が何者なのかを尋ねなかったのか....。 後悔していても始まらない。今更村に引き戻す事も出来ないし、それより今は寝床に食処を探さなければならない。幸い何時も非常用に持ち歩いている缶詰めが5つある。 歩き続けてしばらくして、辺りは暗くなってきた。 そろそろ散策は無理だろうと考え、近くにある草などで出来た巣のような所を見つけたので、そこで1夜明けることにした。 危険な予感もしたが、だだっ広い荒野で寝るより数段マシだったからだ。 俺は目を閉じながら、今後について考えた。とりあえず食事。今日は缶詰めでしのいだが、残りの缶詰は4缶しかない。 とりあえず、明日考えることにし、俺は深い眠りについた。
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