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絢香視線
何何何何?!
何事!?
「早く早く!!」
何で美咲に引き摺られてんの?!
せっかく至福の時間を過ごしてたのに!!
「着いた!!」
そう言った美咲の視線の先には2年D組の教室
まさか補修?!
いやいや…前回のテスト82点だったからそれはないか……
「ほらほら、早く入って!」
押すな美咲!!
扉にぶつかるから!!
私は美咲に背中を押されながら教室の扉を開けた…
ガラッ
パンッパンッパンッ!!
いくつもの破裂音がクラッカーの音だと気付くのに時間が掛かった……
気付いた私は一言…
「はぁ?!(οдО;)」
何事!?
『誕生日おめでとう!!』
クラスの皆がそう言った……
びっくりした……
何でってそりゃ………
「私の誕生日って今日だっけ?」
忘れてた
今日って3月10日だっけ??
私の一言で皆がずっこけている
何で??
「忘れてたんかい!!」
鵺川が勢いよく突っ込んでくる
「忘れてた」
私は正直なので素直に答える
すると
また皆がずっこける
「取り敢えず座ろうか」
ファイさんが皆を促す
ん?
「ファイさん!!
何でここに!!!」
「街を歩いてたらアキラ達が百面相してるところに出くわしてね
絢香ちゃんの誕生日パーティの準備だって言うからついてきちゃった♪」
おぉーー!!
アキラナイス!!!!
ファイさんが来てくれただけで最高の誕生日だよ!!!
「絢香は中央に座ってや!!
今日の主役は絢香なんやし♪」
美咲に促されるまま席に着く
「料理がすごい…」
超チョコレートずくしだ!!
チョコ好きには嬉しい限りやわ~
そして
「美味しい!!」
「美味しいか?!」
嬉しそうに聞いてくる鵺川
その迫力にたじろぎながらも
しっかり頷く
それを確認するや否や
カナタさんと拓人とハイタッチする鵺川
あの3人で作ったんですね分かります
「部屋の飾り付け凄いなぁ…」
綺麗に飾り付けられている
私の一言にまたもや嬉しそうに笑う皆
はっきり言って少し気持ち悪い笑い方している奴がいる
「美咲…
にやけ過ぎてて気持ち悪いで……」
聞こえていないのか笑い続ける美咲
アイツはもうダメだ…
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暫く皆でパーティを楽しんでいた私達だったが
アキラが「そろそろか…」と呟き席を立つ
「誕生日プレゼントだ
受け取れ……」
そう言ったアキラの顔は何故か少し曇っていた
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