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「カナタさん、雛乃、キセラ、ショウ!!」
次のターゲットはこのメンバーだ!!
「あら、拓人
どうしましたの?」
お嬢様らしく上品な笑みを浮かべる雛乃
「皆は短冊の願い事、なんて書いたのか気になってさ」
雛乃に習って笑顔で答える
「そうか、俺は少しでも早く修行の成果が出て強くなりますように
だな、姉が姉だけにプレッシャーが……」
「俺っちは、新刊に付いてる抽選券で激レアプレミア付きフィギュアが当たりますように
だにゃー」
「私は、ピアノとバレエとバイオリンとフラメンコの発表会で全力を尽くせますように、ですわ♪」
「僕は、今まで通りアキラや皆と仲良く暮らせますようにだよ!」
「ボクは早く任務を終えて無事帰還できますようにかなぁ~♪」
へぇー
あれ?
上からキセラ、カナタさん、雛乃、ショウ……
最後の一人は………ファイ?!
「なんで居るんだよ!!」
びっくりしただろうが!!!
てゆうか、マジでなんで居るの?
「皆が面白そうな事をしているからだよ♪」
そんな理由でここにきたのか……
「拓人だっけ?
君はなんて書いたの?」
またもやこの質問…
「お前には関係ないだろ!!」
再び戦略的撤退!!
とにかく走る
廊下を突っ走り
階段を駆け上がり
扉を勢いよく開け、屋上に出る
手すりまで走って、もたれる
全力疾走して乱れた息を整える
「あー……カッコ悪る」
自分を罵倒する
なんか悲しくなって来た……
ここに誰も居なくて良かった……
「拓人どうしたんだよ?」
ん?
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