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裏紗視線
トランシーバーの通信を切り
ターゲットである絢香を尾行する
「裏紗!
絢香はん本屋に入っていかはったで!!」
隣で一緒に絢香を尾行しているのは翼
美咲に言われて共に行動してますー
自分達が頼まれたのはは今回の誕生日パーティの準備中に絢香がパーティ会場である教室に近づかないよう見張ること
だから、こそこそと後ろから尾行していますー
はっきり言ってめんどくさい…
自分はさっさと帰ってホラーゲームの実況観たいのですー
心の中で悪態を吐きながら椅子に座る
「絢香はん、さっきほど本屋に入ってから動きまへんなぁー」
小声で話し掛けてくる翼
これだけ離れていれば絢香にはきこえないのに…
ちなみに、自分たちは絢香のいる本屋の向かいにある喫茶店で見張ってまーす
「絢香は本好きですからねー
下手したら一日中本屋にいると思いますよー」
実際、開店時間から閉店時間までずっと本屋にいた事がありましたしー
「へぇー
せやったら、絢香はんの誕生日プレゼントは本にしたらえぇんとちゃいます?」
確かにその通りなんですけどー
「それは止めといた方がいいですねー」
自分がそう言えば
翼はなんでと訪ねるように首をかしげる
「絢香は
自分が欲しい本があった場合、発売日にすぐ買ってしまいますし、好みが複雑なのでプレゼントしても喜ぶ確率はかなり低いですよー」
自分の言葉に納得したのか翼は「プレゼント担当のアキラはん達は大変どすなぁ~」と呟く
全く持って大変ですねー
言い出しっぺの美咲にやらせれば良いのに…
「そう言えば、美咲達は終わったと言っていましたが、大丈夫でしょうか…」
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