絢香の誕生日パーティ番外編

2/7
前へ
/28ページ
次へ
裏紗視線 トランシーバーの通信を切り ターゲットである絢香を尾行する 「裏紗! 絢香はん本屋に入っていかはったで!!」 隣で一緒に絢香を尾行しているのは翼 美咲に言われて共に行動してますー 自分達が頼まれたのはは今回の誕生日パーティの準備中に絢香がパーティ会場である教室に近づかないよう見張ること だから、こそこそと後ろから尾行していますー はっきり言ってめんどくさい… 自分はさっさと帰ってホラーゲームの実況観たいのですー 心の中で悪態を吐きながら椅子に座る 「絢香はん、さっきほど本屋に入ってから動きまへんなぁー」 小声で話し掛けてくる翼 これだけ離れていれば絢香にはきこえないのに… ちなみに、自分たちは絢香のいる本屋の向かいにある喫茶店で見張ってまーす 「絢香は本好きですからねー 下手したら一日中本屋にいると思いますよー」 実際、開店時間から閉店時間までずっと本屋にいた事がありましたしー 「へぇー せやったら、絢香はんの誕生日プレゼントは本にしたらえぇんとちゃいます?」 確かにその通りなんですけどー 「それは止めといた方がいいですねー」 自分がそう言えば 翼はなんでと訪ねるように首をかしげる 「絢香は 自分が欲しい本があった場合、発売日にすぐ買ってしまいますし、好みが複雑なのでプレゼントしても喜ぶ確率はかなり低いですよー」 自分の言葉に納得したのか翼は「プレゼント担当のアキラはん達は大変どすなぁ~」と呟く 全く持って大変ですねー 言い出しっぺの美咲にやらせれば良いのに… 「そう言えば、美咲達は終わったと言っていましたが、大丈夫でしょうか…」
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加