あ、なんかいる……

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そこにはサッカーボール程の大きさの、白いまるまるとした……少し猫に似ている生物(?)が泣き目でこちらを見ながら起き上がろうとしている姿があった。 耳があり、短い足と手、中途半端な長さの尻尾にくりくりとした大きな目。 愛嬌は良さそうだ。 しかしいきなりオレに攻撃してくるとは思わなかった…… 見なかったことにしてさっさと帰ることにしよう。 スッ…… 一歩足を踏み出そうとした時。 地面にあるもう片方の足を引っ張られた。 『ぐおぉ!!!』 体が前に倒れるがいきなりだった為そのまま倒れてしまった。 『っだぁ!なんなんだよお前は!?ぁあ!?』 ビクッ! 『みー……』 そいつはオレの言葉に反応して体を震わせ強張らせた。 そいつの仕草は普通にかわいかった。 ……と思ってしまった。 『ぐっ……。オレは今から家に帰るの!もう何もすんなよ?じゃあな!』
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