「誰しも罪を持つんだとあなたが教えてくれた」

2/4
前へ
/4ページ
次へ
さよならの言葉は、荒野を氷原に変えてしまう。老兵に連れられ、東の街から私は出た。幼き別れ。 老兵に渡されたパスポート、コートと一緒に抱えた思いが胸を締め付ける。 淡き記憶は流行りの音楽を思い出させる。帰れない昨日に帰れない私たち。明日が何も言わず来るのなら、私はそれだけでいい。耳鳴りだけが私が存在することを肯定する。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加