~新婚旅行in京都(小百合side)

15/40
10667人が本棚に入れています
本棚に追加
/312ページ
「実際、怒鳴りたくても、その場にいた絵理子の父親、藤嶺グループの社長があいつの頬を思いきり叩いて… どっちみち怒る事は出来なかったんだよね。 自分の仕事の手伝いに、俺がただ来てくれただけと思っていたのが娘の仕業で、しかも秘書の永原さんまで使っていてさ。 で、その調べさせた内容と、勝手な想像を小百合に暴露し、別れさせようとしていた… 自分の娘がした事に酷く落ち込み、俺に申し訳ないと土下座して謝ってたよ。 その父親の姿見て、絵理子が初めて自分の気持ちを俺にぶつけてきた」 私を病院へ連れていった後、そんな事があったんだ… 『あなたが小百合さんを想うように、私もあなたを想わない日はなかった。 他の男と遊んでたのだって、自分の気持ちを隠すため… 私が翔を好きだなんてばれたら絶対、友人としてもあなたのそばにいられなくなる。 いずれ九条グループを継ぐ事になるか… もしくは父の元で仕事を続けてくれるのなら、結婚の話も夢じゃないかもって思っていたのに…』 .
/312ページ

最初のコメントを投稿しよう!