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いつも振り回されてばかりだけど…
少し…物足りない…なんて思ってる私。
ルージュじゃなくて自分自身が翔さん色に染まってきてる?
悶々とそんな事ばかり考えていると、隣から、
「小百合、ついたよ」
「えっ!?あっ、はい!」
降りた先は、明らかに格式の高い旅館の前だった。
「翔さん…ここ?」
「そう、弥生さんに紹介してもらったんだ。
さっ、行こうか」
ボストンバックを片手に持ち、空いてる方の手で私の手を握る翔さん。
旅館にも緊張しているけど、一番の緊張?は彼の手に触れている事だったりする。
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