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先輩は僕から書きかけの小説を取り上げると音読し始めた。
「ちょっ!!やめて下さいっ、先輩っ!!悪ふざけもいい加減にー…!?」
先輩から自分の小説を取り返そうと試みるが、あっさりと交わされてしまう。
「登場人物は君と僕の二人だけ。」
「先輩っ、本当に止めて下さいっ!!僕が言い過ぎました。すみませんでしたっっっ!!」
怒鳴るような叫ぶような声で先輩に懇願する。
頬が火照って顔が内部から焼けるようにジワジワと熱くなる。
まさに『顔から火が出る』とはこのことだ。
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