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その出会いは空っぽな灰色の毎日を過ごしていた僕の心に色が流れ込んできた瞬間だった。
彼の小説は少し子供くさいところもあったが、ただ流れるだけの毎日をこんな風に捉えられるなら、退屈などしないし、1日、1日が新鮮で美しいものに変わるだろうと思える不思議で魅力的なものだった。
そう思った瞬間、気が付くと僕は文芸部室のドアを叩いていた。
彼のような誰かの心を動かし、夢を与えられる小説が書きたい一身で…。
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