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「頭巾は赤いが、まだ青二才だな姉ちゃん。精進せいや」
何事もなかった様に店内には時間が流れ、やがて店主が運んできたランチセットをアリスは旨そうに掻き込んだ。
直前の出来事が理解出来ず立ち尽くす赤頭巾を尻目に、アリスはランチを完食し、満足げに腹を叩いて立ち上がった。
「うまかったぜ、おっちゃん!」
「そりゃどうも」
アリスはまた十字架を背負って、店から元気よく飛び出していった。
「やれやれ、おてんばな神女様だぜ…って、何やってんだシュプール?サーベルなんか抜いて物騒な」
赤頭巾、シュプールは店主に言われてハッと我に返り、サーベルを納めていつもの席に着いた。
そしてアリスの事を思い出して、吐いた。
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