七色の雪が舞う夜に

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穂高くんは、右手で亜花里の左手を取り、そのままダウンのポケットの中に入れ、2人は歩き始めた。 息を詰めて、その様子を見つめていたあたしは、ほっと、肩の力が抜けた。 「 …よかったなあ、あの2人。」 心底、ほっとした声の光流くんにあたしも頷いた。 亜花里との事も、選手権の事も。 そして、光流くんも、と、隣に立つ、彼の横顔を見上げる。 どんな思いで、サッカーボールに触れる事すらできなくなってしまった親友を待っていたのだろうか。 見上げた横顔に、胸が締め付けられそうになった時、携帯の着信音が鳴った。
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