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「あ゛ぁ~…、え~…っと、
ダイジョーブデースカー?
オケガハアリマセンデスカー?
帰っていいですか?」
「最後だけそんなはっきり!?」
あ、なんかハズレっぽい…。
ちょっと変わった女性のようだ。
近くで見てわかったが、あまり
自分の身なりには無頓着な人かもしれない。
髪はショートだが、前髪は目にかかるくらい長く、全体的にボサついている。
それを直す素振りも見せない。
切れ長の目の下にはクマができていて、どうも健康的には見えない顔色。
こっちの気力まで削がれてしまいそうな程、気だるさを全身から滲み出している。
……胸はデカイけどな………。
あ、最後のは嘘。
嘘ではないけど。
俺はそんなモノに惑わされるような男じゃねぇぞ?ってことだ。
勘違いすんなよ?
…まぁとにかく、総合的に見て、本来あまり関わりあいたくはない人種に入るが、現状そうも言ってられない。
とりあえず、交渉開始。
「あ、あの!お願いします!
俺、行きたいところがあるんですけど、ここからだと少し遠くて……。
その場所まで送れなんて言いません!
だから、俺をあなたの車に乗せてくれませんか!?」
「ちょ、孝さん!?
その“自分だけ~゙みたいな言い方なんですか!
私をこんなトコに置いていくつもりですか!?
そんなの許しませんよ!?
私だって乗せてもらいますからね!?」
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