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「んぎゃ、っぃいっつ~…まっ、待ってくらしゃいよ~孝しゃ~ん」
俺とシロは後部座席に乗り込み、俺は運転席の真後ろに座った。
「あ゛ぁ~!? まだ警戒してんのかよお前。
そう後ろで気張られてりゃあ、こっちもおちおち運転してられねぇだろが」
「あんたは、さっきから何を考えてんだか分からないからな。
態度だの、質問だの、ついてるだの、ついてないだの、無駄だと知ってるだの…」
「あ゛ぁ~…なるほどその事か。
確かに私の車に乗るなら伝えておくべきだな」
ブオォォォン。
そう言いながら、アクセルを踏み、運転をし始める。
「おぉ~!楽チンですね~。
景色が流れる流れる~♪
って孝さん! 初めから車で移動すればよかったじゃないですか!? どうして今まで使わなかったんですか!?
ドMですか?変態ですか? それとも唯のバカなんですか!?」
「ひでえ言いようだな。
俺はそこまで罪深いのだろうかシロさんよぉ?
もうツッコミいれんのも面倒臭いんだけど?
ホントに黙って。お願いだからこのとおり」
「ぃぃいだだだいだだぃ!
そう言いながら何また、指でグシィってやってんですか!?
それはお願いじゃなく脅しですよ?
暴力による支配ですか!?
恐怖政治ですか!?
なんたる人権無視!
戦う市民に連絡しますよ!
出るとこに出ますよ!」
「そういうことは、出るとこ出してから言えよ」
「…?……ッ!!
まっ、まさかのセクハラ!?
じっ、人権蹂躙!差別だ差別!
出るとこ出てないのが、私の売りなのに!
それでご飯食べてるのに!
存在否定されました!」
「お前は貧乳で飯を食ってたのか……」
まぁ、言い切るほど小さくはないんだろうけど。
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