足掻いても、無意味なんだって。

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「偏見はないけど同性を好きになるとか恋愛対象になるとか、わからないの」 姉は俯いた。 俺はただ、姉の言葉を聞くことしかできなかった。 「だって、同性だったら子供も出来ないのよ?誰もが自分を受け入れてくれるわけでもないのよ?」 「そ、れは…」 なんだろう。 姉は俺と哲平の関係の核心に触れようとしているのだろうか。 それとも ただ自分の悩みを、男に抱かれている俺にどうしてなのかと理由を聞きたいのか。
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