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「大丈夫じゃない? むしろ、葵に鑑定ありがとうって感謝されそうなのは私だけ?」
「だと思うよ」
ガラッ
そんな会話をしながら教室の扉を開ける美咲
「葵~、ちょうど良い所に来た!」
「何々どうかしたの?」
「鑑定なら既に予約1件入ってるけど?」
葵から右上の席に荷物を置いた美咲がどこからか手帳を取り出し、ページをめくりながら言う
「何時から美咲が管理してたのっ?!」
「あら、しっかり管理しないと時期によっては、依頼殺到間違い無しなんだからね!」
「たまに美咲が分からない時があるよ・・・」
軽い頭痛を覚えた葵だった。
「あのね、今日このクラスに転校生来るんだって2人も!」
同じ様に美咲に呆れていて葵を呼んでいた双子の美羽と飛鳥が、ウキウキとした様子で話している。
ちなみにこの2人の席は葵の後ろ、教室内は机が2列ずつ計6席並んでいる。
葵の元にやって来る鑑定(という名の依頼)は、好きな相手や気になる相手の中身や隠し事などを<写真>を通して垣間見る・・・というものだ、100%当たる訳じゃないが写真の人物と波長が合えば言った事が的中する、葵が苦手なタイプだと的中率は鈍るそうで
お陰で本性を付き合う前に知れて良かったとか、浮気を発見できたとかまぁ色々・・・噂は女子の間の口コミで広がりこうして依頼が入る、鑑定時に最も必要なのは見てほしい相手の最新の写真。
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