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『俺、一人で行くよりシズちゃんと一緒がいい。』
「はあ?!」
いきなり何を言い出すんだコイツは。
女子か!っての…。
つーか何で俺?
「何で俺なんだよ…。」
今更気付いたけど最近やたらと絡んで…いや、突っ掛かってくるよな……。
そんなに暇なのか?
『だって……。』
「だって?」
だってじゃねーよ。
何なんだよ。
女みたいになりやがって…。
『だって俺ら付き合ってるじゃん!それなのにシズちゃんてば仕事、仕事、仕事で忙しいって言って全然構ってくれないし…。休日だってどっかに1人で出掛けて行くじゃん!!いつデートするの?!好きな人に構ってもらえないの辛いんだよ?シズちゃんだってわかるでしょ?だから俺…ちょっかい出すのに……。ヒドいよシズちゃん!!!』
そう言ってイザヤは走り去った。
俺は追い掛けることが出来たが、足がその場に凍りついて動けなかった。
「ゴメンな、イザヤ……。」
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