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車の侵入できない小道に逃げ込み、そのままの勢いで海沿のビル街へ向かった。
ガラス張りの高層ビルの地下にあるゲームセンター「ビートル」にたどり着くと、血まみれの仲間とゲーセンの店員が目に入った。
どうやら遅かったらしいw
その上負けてるようだ。
こっちは3人もいるのに。
壁際でうなだれている黒と金色のツートンヘアは、どうやらハジメのようだ。
美容師見習いのハジメは日頃から服装にはかなり気を使っているが、自慢のオシャレスタイルも乱闘のためかボロボロになっていた。
「おいハジメ大丈夫か? 」
「テツ…遅いって…」
「無理ゆうなよ!タクシートンズラしてまできたっつーの!なんでケンカしたん?」
「理由はー…話せば長くなるから後にさせて…。」
「お、分かった。んで相手どんなやつ?」
「なんか格闘技やってるぽい。この距離でハイキックしてきたし!ゴッチでも無理でさ…」
そういいながらハジメはのんきに状況を身振り手振りで説明しはじめた。
ゴッチは仲間内では一番ガタイが良く、ケンカも強い。
4人で他校の生徒とケンカになったときは、俺が1人を相手している間にゴッチは二人の相手の意識を遥か彼方に飛ばしていた。
そんなゴッチですら歯が立たない相手。
なんだか雲行きが怪しくなってきた…
「それよりそいつらどこ?」」
「逃げた…」
「 探そう!」
ハイキックを喰らって鼻血をたらしているゴッチもまだまだヤル気は満々だ。
さて…
1回裏で逆転しますか!!
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