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喧嘩は弱いが抜け目ないコンちゃんが2人を尾行してくれていた。
日本人とブラックアメリカンのハーフであるコンちゃんは、細身だが身長が高くよく目立つ。いつもなら尾行役には不向きであるが、今回はうまく追いかけてくれていた。
おかげですぐ奴らに追いついた。
遠目からでも鍛えられた身体が容易にわかる2人組を指差しながらコンちゃんが叫んだ。
「あいつらあいつら!」
相手の背丈は俺と同じくらいか。
けど…体つきが全くちがう……
(むっちゃごつい…レスラーかっての…)
「これはきついなー… 」
「だろ? 」
ハジメの顔がげんなりしている。
「つけられてるの気付いてないし、後ろから襲うか!」
テツとハジメは満面の笑みを浮かべている。
テツ 「せーの!」
ドンッ!!
後ろからの奇襲 AND 近くに落ちてた棒切れのスニークアタックを
お見舞いされて、流石のマッチョメンも膝をついて倒れた。
腕力のないハジメの攻撃が効かなかったのか、
一人のマッチョが立ち上がった瞬間に
もういっぱーつ!
鼻血をたらしながらゴッチの恨みのフルスイングが顔面を直撃!
した直後に、聞き慣れた嫌なサイレンが響き渡る。
コンちゃんが長い腕を大きく振り上げて叫ぶ。
「やばい!ポリきた!!」
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