おはようは窓から

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飛織は簡潔に言うと見た目がチャラ男っぽい。 金髪の髪に耳ピアスに赤いピン止めを付けて。 でも、それでも… 頭が良く、十番以内に入ってて 顔も良くて、イケメンという分類で 運動神経も良く、バスケ部のエースらしくて 話してると、面白いらしく人だかりができる。 完璧じゃん! と思われるこいつが幼馴染なのだ。 「てか、重い…」 「んー?ああ、悪い」 対する俺は、平凡。 少し口が悪い平凡。 成績も運動も顔すらも平凡。 こんな平凡が、校内の人気者の隣にいていいのだろうか? 答えは駄目、だ。 その証拠に、俺は学校で嫌がらせと言う名のいじめを受けている。 言われた言葉は数知れず。 それも全校生徒が一斉に、というのだからキツイだろう。 が。 慣れとは、怖いもので。 俺は、慣れてしまった。 .
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