おはようは窓から

4/12
前へ
/36ページ
次へ
俺が少しだけ、少しだけ我慢すれば 相手は段々諦める。 仮に諦めなかったとしても、急所を避ければ痣だけで済む。 ここまできた俺はやはりおかしいのだろうか。 でも 家族は勿論の事、飛織にも言う気はない。 飛織にこれ以上…… 傷付いてほしく、ない…。 「琥珀、っか早くしねぇと琥珀ままに怒られるんじゃないのかー?」 「あ゛…やべぇ!!」 俺が飛び起きるのと同じくして、俺の母さんの声がした。 「琥珀っ!!何時まで寝てるのっ!?」 「うぇっ、はっはぁーい!今行くー」 「毎朝の光景だな。」 「うっさい」 「早くしなさいってー!!」 これも毎朝のことだ。 それから五分で着替えて ご飯を飛織と一緒に食べて 家を出た。 .
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

29人が本棚に入れています
本棚に追加