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2人が消えた場所をしばらく見つめていたが、
大きく息を吸い、同じ位大きなため息をついた。
その様子をおかしそうにクスクス笑いながら、後ろから見ていた1人のシスターが近づいてきた。
それに気がついた神父はヤレヤレっと言った様子で大げさにうなだれる。
「まったく…あの2人には誰よりも手を焼く…」
「お疲れ様でございます、ラズ神父。
相変わらず、あの2人は元気ですねぇ」
「元気すぎてこっちが参ってしまう…」
服の煤を手で払い、つまんだ髪を恨めしそうに見る。
「フフッ、さぁそろそろ中へお入り下さい。
あの2人もその内戻ってきますよ」
「…そうだな」
ラズ神父はそう呟いてからシスターに促されるままに教会の中へと入っていった。
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