恋愛物語

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「今日、帰りにマック寄ってこーぜ」 部活が終わり、俺達一年生が片付けを終えてから、友達の優太が声をかけてきた 「優太、俺らも行くわー」 隣で着替えてる広也達は、優太の誘いに乗るみたいだ 俺も行きてぇけど、今日は… 「わりぃ、今日はパス!!明日行くわ」 「ちぇー、尚之来ねぇのかよ。んじゃ明日な」 優太は少し残念そうな顔をして、広也達と帰っていった わりぃな、今日は大事な用があるんでね… 俺も素早く帰る支度をして、自転車置場に走っていった ―――――― 「よし、着いたか」 部活のジャージ姿で軽快にペダルを漕ぎつづけること数分、 町外れの墓地に到着した ――今日は兄貴の命日 さすがに二年もたつから、今さら泣くことはないんだけど、 ここに来るだけでしんみりする 兄貴には教えて欲しいことがいっぱいあったのにな… 俺はゆっくりと墓地を歩いて行く …一歩、そして一歩… もうすぐで兄貴の墓だって所で、 俺の足は止まった ……誰? 見知らぬ女性が兄貴の墓で手を合わせていた スーツ姿で、とても墓参りに来る姿には見えない …人のことを言える立場ではないが 俺はポカーンとその場に立ち尽くしていた ボトッ 彼女がかけていたショルダーバッグを落とした音で、俺は正気に戻った あ、自己紹介しなきゃ…… 俺がそう思った時に、 驚いた顔をした彼女が、 俺の元へと走ってきて ―――俺を抱き寄せていた .
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