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魔王の動きは迅速であった。
室町幕府、最後の将軍となる足利義昭を擁立し上洛を目指した。※上洛(その時代の首都に入る事。この時は現在の京都府京都市)
同盟国・浅井家の協力もあり、京の都までの道のりは楽なものと思われた。
しかし、後一歩の所で南近江(滋賀県南部)の大名・六角氏の抵抗にあう。
その時、織田信長の進攻を快く思わない甲賀忍者の者達も、六角氏に協力して共に迎え撃った。
だが、数で勝る織田軍に敵うはずもなく敗走する。
その後も何度となく挑み続けたが、 1570年野洲川の合戦にて六角氏は壊滅を余儀無くされる。
それに伴い、共に戦っていた甲賀忍者も甚大な被害を被り、里の運営も儘ならなくなった。
そうなれば、各大名は残された伊賀の里に頼らざるおえなくなる。
しばらくは、伊賀忍者の繁栄の時代であった。
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