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俺らはそれから世間話をして帰ることにした。
北口さんは車もなく、歩いて帰ると言った。
だから俺は自分が乗ってきた車に北口さんを乗せて送っていった。
北口さんは香水をつけていた。…元カノと同じ香り。
ローズの香りだ。
さっきまでは、コーヒーの香りが漂っていたから気づかなかった。
少し元カノのを思い出したけど、よく考えてみれば北口さんの方が似合っていた。
「ここです!」
そう言って指した所は、普通の二階建てマンションだった。
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