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俺が手を差し伸べると、女の子が手を握り起き上がった。
「すいません、大丈夫でしたか?」
「はい。」
「どっか打ったりとかは…」
「コンクリートに少し頭をぶつけただけで…
すいません。
全然…。」
「そっか。良かった」
「でも、少し車が凹んでしまいました」
…本当だ。
「ごめんなさい」
背の小さい女の子が頭を下げる。
「こちらこそすいませんでした。
…。
あのこの事は大きくしないで欲しいんですが」
俺って最低…。
「もちろん。
私が勝手に倒れただけですから」
「ありがとうございます」
人通りも少ない道で俺ら2人だけだったから大きいことにはならなかった。
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