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さあて、どうしたもんか。
続々と二人一組が形成されていく。余った人達も、お前かよ、などと文句を言いながらも、やはりそれなりに仲のいい同士で二人一組になっているようだ。
参った。早くしないと、最悪あのゴリマッチョと二人一組になる。なんか嫌だ。
「あ」
講堂の一番端。一番後ろにひっそりと座っている少女。少女というよりは、子供と言った方がしっくりくるくらいの小さな少女。同じように相手が見つからないのか、わたわたしていた。
他に相手もいなさそうだし、ここは思い切って声をかけてみるしかない。互いに一応は助かるのだ。足手まといかもしれないが、なんとか僕で我慢してもらうしかない。
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