ラダ学園

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「大丈夫、僕得意なんだよ地学」 「でも、私、なんにも」 「ちょっとだけ手伝ってくれたらいいよ。人に見せるっていうのは、自分がわかってなきゃできない。相手にわかるようにしなきゃいけないからね。だからこれはね、いい勉強になるんだよ」  どこかのお人好しと似たような台詞。  得意だってさ、見栄っ張りめ。 「ごめん…なさい」  そい言って少女はまた涙を溜める。でも涙は落ちなかった。ゴシゴシと袖で涙を拭く。  かわいらしい、少しひきつった笑顔で、にこやかに。 「ありがとう」  少女は笑って、お礼を言った。
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