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バドの隣にいた黒フードを脱がせると、もうただの大王イカがそのまんまそこにいた。
チャンタクさんは恐怖の限界に達したらしく、腰を抜かしてへたりこむ。
「変態ね」「変態だわ」「変態だな」「変態だねえ」と口々にざわざわし出す。もうざわざわを効果音として表示したいくらいのざわざわだった。だってテテさんが「にゃあ」とか言うのも忘れて、素で「ないわ……」とか引いてたくらいだもの。
触手か……、でもまあわからないでもないな。男として。
僕は口に出すことはしなかったが、心の中であの漢(オトコ)に、よくぞ言ったと拍手を送った。
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