死番虫コラール

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 制限時間は半刻だそうだ。  あまりゆっくりしているわけにもいかないか。ちなみに時間切れだと得点に関わらずあちらの勝ちだそうで。 「そうやって、ぬるま湯い温かさにばっか浸かってると頭が冴えなくなりますよ?」  ぬるま湯とコタツは、無気力の温床だ。計画的に利用しないと逆に喰われてしまう。 「それはどうだかね」  もう勝ったと思っているのか、腰に手などあてて、テテさんは鼻を膨らましている。  ふん、その陽気がいつまで続くかな! 「パムス! ポムン!」  僕の号令に会わせて、二人が跳躍する。ただの跳躍だが、その速度たるや常人の比ではない。
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