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「あーあ、あともう少しで止めをさせたのに」
「これじゃあ手も足も出せないわね」
さらに二本イカの足を切り落としていたラナ姉妹は、イカの首元(?)に糸を引っ掛けていた。後は糸を引っぱれば、ぶつ切りお刺身状態になる寸前で、イカをガクブルさせていたのだが、こうなってしまっては動けない。
先程の攻撃。触手とはいえ、『足場の下』を通ったはずなのに、こちらに得点が入ったという一報がない。これから推察できるのはすなわち──あのイカとバドが使い魔契約をしてイカを武器化してしまった、ということだ。これなら異様なまでのイカのバドへの忠誠心も説明がつく。テテさんも苦肉の策とはいえ上等な妥協案を用意したこって。
現状。
チャンタクさんが足場より下に放られてしまったら、勝ち目はない──もう同点以上にはならない。
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