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僕が台詞を言い終わるか終わらないかという刹那、テテさんが突如として慌てて現れ──叫ぶ。
「離れて! それは本体じゃない!」
「……っ!」
そこでやっとバドは理解した。
けれど遅い──。
「ごめんなさい」
律儀に謝る。
チャンタクさんは、やっぱりチャンタクさんだな。
イカは触手から彼女たちを解放し、バドもその場から退避せんと体勢を変えようとしたが、間に合わない。イカはあまりに近くにいすぎたし、バドも距離をとっていたとはいえ、四人もそこにいたのだ。その威力足るや四倍にも増す。
テテさんの言葉も空しく、バドとイカの回避を待たずして、チャンタクさんを含め四人の身体は──爆発した。
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