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どこからともなく、こちらへポイントが入ったことが告げられ、崩落した足場は新たに下から生えてきて、そして安全装置なのか、足場の周囲に、足場に移動したときのような別の足場が現れる。
これで向こう側に進む権利が与えられたということなのか。
「で、これから僕たちはどうしたらいいんですかね」
僕はテテさんに尋ねる。
「…………」
テテさんは、向こうの出入口に、こちらに背中を向けて座ったまま、何も答えない。
弱ったな……、へそを曲げられてしまったのかもしれない。
でも勝った僕たちには、何らかの優位権があるはずだから、ここから最奥に、古の碑文なるもののある場所まで、許可なく行ってもいいはずだよね。
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