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「クルウさんはどうします? 一応猫耳幽霊騒動はこれにて一件落着したと思うんですが」
古の碑文がなんなのかはわからないけれど、それを探していたのは幽霊騒動を沈静化させるための、とりあえずの目的だったわけで。別に解決したのなら態々(ワザワザ)見に行く必要もないわけで。
かなり体力を消費した。
それはクルウさんも同じようで、青白い顔がさらにげっそりしている。
「大分疲れたしな、私もできれば帰りたいんだが……、もう勇み足をしているやつらがいるんだよ」
「やっふー!」
「一番乗りは渡さないわ!」
「ま、待ってください!」
おまっ!?
姉妹達はテンション高めに走り出していた。まあもともと面白そうだという理由だけで着いてきたわけだし、面白そうなところがあればそりゃ勇み足もするか。
チャンタクさんは必死に止めようとしているが、ものっそい足が遅いため、全然追い付いてない。
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