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「なんていうか、心の準備がですね」
「はは、君は強いんだか弱いんだかわからないな。大丈夫だよ、ほら少し足場が下にあるだろ。だから前にだけ飛ぶ意識で行けば自由落下でちょうど着地できるさ」
理屈じゃないんだよ!
くそう、まさかこんなところで走り幅跳びをする羽目になるとは。体力測定だと思って侮ったぜ。
まあ走り幅跳びと違って、ちょっとだけ下にあるみたいだから、ただの走り幅跳びよりは少し楽なのかもしれないけどさ。
「いい案があるわパムス」
「偶然ね、私もよポムン」
どうやらチャンタクさんの足が遅い件についての打開策らしい。
姉妹はチャンタクさんの両腕を掴む。
「嫌な予感がするのは気のせいでしょうか……」
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