ラダ学園

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「えっと…、うーん…、これかな」  石をその紙の上に乗せ、両手を翳し、チャンタクさんはうーうー唸っていた。  そりゃそうだ。構成を探す、すなわち、石を構成する構成物質の中の元素配列やらなにやら、分子構造やらなにやら、目には見えないとても小さな世界の探し人を、たかだか紙一枚の力でやろうというのだ。  地学というのは難しい。苦手と言っていたが、それができるだけでももう、かなり凄いことだ。やっぱりチャンタクさんは凄いのかもしれない。 「と、捕らえました!」  張りつめた声。捕らえたは捕らえたけれど、かなりの負荷がかかっているようだ。翳した両手が震えている。 「それで、あとはどうすれば!」
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