死番虫インテルメッツォ

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 どれだけ頑張ってもできないことはできない。それを奇跡と捉えるか普通と捉えるかは人それぞれだと思うが、僕はきっと日常の一風景と同じにしか──敗北の一環にしか見えない。  僕たちは、流れ流れて流されて、自分の意思とは違うどこかの何かに影響されて、まるで自分で考えているように誤認して生きているだけだ。生きている意味がないのではない──生きている意味を考える意味がないのだ。  強いて何のために生きているのかと聞かれれば、負けるために生きていると答えよう。それだけ聞いたらなんだか格好よく聞こえないでもないが、まあそれは僕の預かり知らぬところだ。好きに感じ取ってもらいたい。  ただ僕が言いたいのは。  世界には、どれだけ頑張っても勝てない奴がいる。  僕たちはずっと世界に負け続ける負け組だということだ。  まあ一番の問題は──そんなことを言うやつに限って、これといった努力も、していないことなのだろうけれど。
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