ラダ学園

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「ちょっと、ごめんね」  そっと、チャンタクさんの両手の上に、僕の手を乗せる。びくっと体を余計に震わせたが、僕が手を支えていたので石に変化はない。  もう少しこのままで。と、なにやら殺し文句みたいになってしまったが耳元で囁くと、赤かった顔がもうゆでダコみたいになってしまった。ヤカンならもう沸騰してしまっているだろう。  まあ冗談はさておき、これで──使う準備は整った。  僕は掌にすべてを集中する。  そして彼女が分解し、探し出した金の構成を感じとる。 「再構築」  と、石を構成していた分子は、一点を主軸に形を変化させ、みるみるとその全容を黄金色に染め上げた。
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