ラダ学園

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「ふう……、なんとかできた」  目の前には、金の塊。  紛れもなく成功である。 「す……」 「す?」  口をぱくぱくさせ、チャンタクさんは唖然としていた。 「凄いです!」  先程までのおどおどした調子などどこへやら、教室中に聞こえる大きな声で、チャンタクさんは快哉を叫んだ。 「ちゃんと固定されてます! 分子構造に乱れもなく、接合部分に亀裂もなく、こんな……、炭化もしないなんて!」 「声のボリューム落として落として」 「あわ、すみません……」  でも凄いです、ともう一度、チャンタクさんは賛辞を述べた。
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